桃丘会月釜-真清田神社桃丘亭-

一宮市の真清田神社・桃丘亭で毎月22日に催される月釜に行ってきました。
真清田神社宝物館に収蔵されている「蘭奢待」の由来・顛末について、駅ビル内にある一宮市中央図書館に所蔵されている本で確かめておきたい事が一件あったものですから、茶会が行なわれている今日に合わせた形となりました。

担当は表千家・今枝社中となっていました。
席主の今枝さんは99歳(白寿の御歳です!)と紹介されていましたが、お話の中で5月に熱田神宮で行われた志野流香道全国大会の千秋閣(菖蒲香席)で第1・2席の席主をお勤めになった方と伺い、氏のかくしゃくとした御姿に驚いた次第です。
ちょうど、中日新聞が取材に来ていましたので、明日あたり今枝さんの写真と記事が出るかもしれません…。

お菓子は、白寿をお祝いしてでしょうか、表千家の初釜で用いられる虎屋・常盤饅頭(緑餡)風の仕立てで、中の餡は薄紅色、白皮の天辺に金箔を置いたもので、尾張一宮駅前の「さくら屋」特製のお菓子でした。
とても美味しいお菓子でした。(^O^)

お席の造りに興味が湧き、由来をお尋ねしたところ、表千家先々代家元・即中斎宗匠のお好みとか…。
寄付きの鴨居には即中斎の揮毫による「桃丘」二文字の扁額が掛けられていました。

茶室の造りには何かで見たような特徴があり、社務所で由来をお尋ねしたところ、表千家久田無適斎宗匠と林不同庵氏による原案に即中斎宗匠が手を加えて出来上がったもの、ということでした。
なお、昭和25年から毎月22日に月釜を実施しており、現在では全国の神社仏閣で行われている「月釜」は、ここ「桃丘会」が全国に先駆けて始めたものということでした。(なんと…)

ほどほどの人数でお席が廻っている様子で、とても良い雰囲気のお茶会でした。

ところで、昨日6月21日は二十四節気の一つ「夏至」でした。
二十四節気は、二至(冬至・夏至)二分(春分・秋分)四立(立春・立夏・立秋・立冬)で八節を定め、更に三分割して各月に二つずつ配したものですが、夏至は重要な基準の一つになっています。
北半球にある日本では、太陽の南中高度が最も高く、一年中で昼が最も長い日となっています。

因みに、名古屋では南中高度は約78度、日の出は4:38、日の入は19:10となっていました。
引き算をすると、昼の長さは14時間32分?

実は今日22日も、天文台のデータによると、日の出・日の入の時刻は昨日と同じになっています。
とはいえ、夏至は黄経が90度になる時と定められていますので、その時刻が21日であったということになりそうです。

昼の長さは、太陽がチョコッと頭を出してから、太陽が完全に隠れるまでの時間ということでしょうが、大気層による太陽光の屈折もあるでしょうから、定義となるとさてどうなのでしょうか?

ここらあたりのことは深入りはしない方がなんだか良さそうです…。(^O^)