半夏生

半夏生(はんげしょう)が随分早く葉を白くしています。

半夏生は、七十二候の「半夏生」(7月2日)の頃に白い葉を付けることからこの名があるようです。
また、半化粧の意味もあるようで、別名は片白草(かたしろぐさ)とか…。

今年は全般的に植物に勢いがあり、開花は例年より早いように感じます。
何故でしょう?

ギボウシ(擬宝珠)の花が咲き出しました。
支えがないと頭が重たくなってお辞儀をしてしまう花です。

暦を見ると、明後日6月21日は夏至です。
月日の流れが年々速くなっているように感じます…。

香道一口メモもそろそろと終わりです。

香道一口メモ・165【留め木の逸事】

古田織部が山崎宗由宅へ茶の湯に招かれた時、夜遅くまでよも山話にふけって、ついうとうとと横になった。宗由は召し使いに小そでを掛けてやれといった。早速、きせかけたが、留め木の香りがあまりにもにおったので、織部は「香木は数少なく大切に聞いてこそ良さもわかるもの、これほどたくさんくゆらせては香の意にかなわない」と悟ったという。

※とめぎ【留木】-広辞苑-
①香木をたいてその香りを衣服や髪に移すこと。また、その香り、その香木。
②おさえとめるための木。
③江戸時代、山林の制により伐ることを禁じられた木。

※とめきゃら【留伽羅】-広辞苑-
留木の一種。伽羅をたいてその香りを衣服に移し留めること。また、その伽羅。