干菓子「蘭奢待」
連日の猛暑の中、京都では先週の前祭に続いて、昨日は後祭の山鉾巡行が行なわれたようです。
熱中症は大丈夫だったのでしょうか。
和楽会七月の趣向は「祇園祭の頃」。
床の掛物は「神輿洗い」の画賛、花入れの賀茂川籠にはヒオウギ、金水引、遠州槿が入りました。
干菓子は、糸巻・撫子・蘭奢待の取り合わせ。
そうなんです。
干菓子にも「蘭奢待」があるのです。
これは、皮目の模様と色から香木を連想させるような作りになっています。
奈良市の御菓子処「おくた」の干菓子です。
香木・蘭奢待の名声にあやかり、菓子業界唯一の銘菓蘭奢待・蘭奢糖を作り続けているお店となっています。
話のタネになること間違いなしの楽しいお菓子ですね。(^O^)
蘭奢待と云えば、今年秋の正倉院展にお出ましいただくとありがたいのですが、どうなんでしょう。
前回の展示が平成23年でしたから、ちょっと早い様な感じはしますが、なんといっても今年は平成最後の、しかも第70回の節目の正倉院展です。
ここは、お宝を大放出していただいて、蘭奢待だけでなく紅塵(こうじん)も一緒に展示していただくと、個人的にはとても嬉しいのですが…。
夢のようなお話です。