重陽の節供・大坂なおみ

今日9月9日は、数字で最大の奇数(陽数)9が二つ重なる、ダブルで目出度い重陽の節供の日です。
こうした日には目出度いことがあるもので、全米オープンテニス女子シングルス決勝で大坂なおみ選手がセリーナ・ウィリアムズを6-2、6-4で破って、グランドスラム初優勝の快挙を成し遂げました。
早起きしてLIVEを観た甲斐がありました。パチパチパチ!!!

さて、9月9日の重陽の節供。
元は旧暦九月九日(今年は10月17日)のお祝いで、その頃には菊の花も野に溢れ、菊の節供という別名も頷けるというものです。

前夜、菊花に真綿を被せておき、この日に香と露を含んだ真綿で身体を清め、長寿を願ったという「菊の着せ綿」でも知られている節供です。
江戸時代の『御水尾院当時年中行事』には、白い菊には黄色の、黄色の菊には赤色の、赤い菊には白色の真綿を被せるといった記述等があるように、「菊の着綿」の作法まで確立されていたようです。

菊には不老長寿の効があるとされ、日本には奈良時代に渡来し品種改良が盛んに行なわれたようです。
また、菊には「齢草(よわいぐさ)」、「花の弟(おとと)」など多くの異称があります。
そういえば、「菊水」というお酒の銘柄もあったような…。

そうそう、京都・祇園祭の山鉾巡行には、名水「菊の井」から名づけられた「菊水鉾」がありました。

香道では、この時期に相応しい組香として「重陽香」があります。
でも、「重陽香」については昨年のblogで記事にした覚えがありますので省略です…。(2017年9月10日記事)

なんだか、一気に秋の気配です。