戌(いぬ)が去(い)ぬ
戊戌(ボジュツ・つちのえいぬ)の年が終わろうとしています。
埋火や夜中は明日の人通り
昨年の洗心茶会に掛けられた句ですが、大晦日の夜の情景がまざまざと浮かび上がってきます。
昔は、一般家庭でも炬燵の炭火を埋火にした記憶がありますが、電気炬燵が普及した今ではどうなのでしょうか。
茶の湯の家元などでは、大晦日の炉を埋火にして新年を迎え、また炭を継いで未明に汲んだ若水でお茶を点てるという伝統文化が現在でも受け継がれているようです。
ところで、組香の記録紙の日付の欄に書かれるのが干支(えと)。
いわゆる十干(じっかん)・十二支からなる干支(えと)で、年などをあらわすものですが、覚えて置くと何かと便利です。
| 五行 十干
|木(モク・き)……甲(コウ・きのえ)
| 乙(オツ・きのと)
|火(カ・ひ)………丙(ヘイ・ひのえ)
| 丁(テイ・ひのと)
|土(ド・つち)……戊(ボ・つちのえ)
| 己(キ・つちのと)
|金(ゴン・かね)…庚(コウ・かのえ)
| 辛(シン・かのと)
|水(スイ・みず)…壬(ジン・みずのえ)
| 癸(キ・みずのと)
十二支
子(シ・ね)
丑(チュウ・うし)
寅(イン・とら)
卯(ボウ・う)
辰(シン・たつ)
巳(シ・み)
午(ゴ・うま)
未(ビ・ひつじ)
申(シン・さる)
酉(ユウ・とり)
戌(ジュツ・いぬ)
亥(ガイ・い)
今年は(と云っても、残りわずかです!)は、戊戌(ボジュツ・つちのえいぬ)でしたから、来年(間もなくです!)は次の己と亥、即ち己亥(キガイ・つちのとい)ということになります。
そして、十干と十二支の組合せは、10と12の最小公倍数が60ですから60組ということになり、60年経つと元の干支に戻る還暦ということになります。(^O^)
来年は「亥」年ですから「猪突猛進」で行こうかな?
でも、きっとエネルギー切れに…。
皆さま、どうぞ良い年をお迎えください。