立夏・端午の節句

今日は二十四節気の「立夏」。(黄経45度)
天明七年の『暦便覧』によると「夏の立つがゆへなり」とあります。
いよいよ、名実ともに夏です。 (^^)

今日5月5日は「端午の節供」。
五節供の一つで、元は旧暦五月五日の男子の節供。
「端」は初めの意で、もと中国で月の初めの午の日。のち「午」は「五」と同音であることと、重日思想から五月五日となったとか…。
この世とわが身の?邪気を払うべく、菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)を軒にさし、粽(ちまき)・柏餅を食べる風習があります。

今日は習いにしたがって、粽を食し、菖蒲湯に浸りました。 (^^)
これで、我が身にまとわりつく邪気を、少しは?払えたのかもしれません。

※紫蘭

珍しいお菓子が届きました。
京都の老舗・老松の「非時香果(ときじくのかくのこのみ)大和橘」。
広辞苑によると「夏に実り、秋冬になっても霜に堪え、香味がかわらない木の実の意」で、タチバナの実のこと。
『古事記』には「登岐士玖能迦玖能木実(トキジクノカクノこのみ)」との文字があります。
「甘酸相和」とあるように、橘の姿そのままにバランスよく整えられた味のいとも美味な!お菓子でした。 (^^)

「左近の桜、右近の橘」で知られる橘は、京都・冷泉邸の庭にもそのように植えられており、見学会の折に枝についている小ぶりの実を見た時の感慨が印象深く残っています。 (^^)

外組26番【新月見香】

香四種
春月として 二包に認内一包試
夏月として 右同断
秋月として 一包に認無試
冬月として 二包に認内一包試

右、試み香三種終りて本香四包打ち交ぜ炷き出すべし。試みに合せ名乗紙に書き付け出すべし。記録には左の名目にて認むべし。但し本香の処ばかりなり。銘々聞きは春夏秋冬の月にて認むべし。名目左のごとし。

春月を 朧月  と書
夏月を 短夜の月と書
秋月を 名月  と書
冬月を 霜夜月 と書

右のごとく認むべし。名月を聞くを規模(眼目の意)とすべし。尚、記録の面(おもて)にて見合わすべし。左のごとし。

(記録例 略)

きろく是に順ずべし。