著者からの手紙「好日日記」
1月20日(日)朝「NHKマイあさラジオ 著者からの手紙」の番組で、『日日是好日』や『好日日記』の著者・森下典子氏がインタビューに答えていました。
11分ほどの短い番組ですが、現在「NHKらじる★らじる」の「聞き逃し番組」の中にアップされていて聴くことができます。
※配信は2月18日(月)午後6時迄
URLはこちら → https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=0322_13_23167
「シュゥ~~~」という釜の煮える音は「静けさの音」と語られていましたが、釜の松風の音に身を委ねれば一切の雑念が消えてゆく…、ということなのかもしれません。
ところで、釜の湯の煮える音には幾つかの表現がなされています。(出典『茶道名数事典』)
【三沸】魚眼(一沸)・連珠(二沸)・鼓浪(三沸)の三段階。これ以上は老湯として使わないとされている。
【釜の六音】魚眼・蚯音・岸波・遠浪・松風・無音
【釜の六音】魚眼・蟹眼・雀舌・小涛・大涛・無声
いずれも湯の煮える音の形容で、音が段階的に変化していくのは確かに解りますが、昔の茶人はなんとも味な表現をしたものです。
釜の煮える音だけが聞こえる、いや、それさえも聞こえてこない、といった茶の湯の境地はあるのでしょうか…。