バイカウツギの花

バイカウツギ(梅花空木)の花がやっと開きました。

梅の花ほどの清冽な香りではありませんが、柔らかな芳香を放っています。
花弁は四枚。(梅の花は五枚)
空木は、幹が中空であることからの名となっています。

『茶道雑誌』5月号に「国宝 曜変天目」三碗に逢える展覧会の案内が載っていました。

MIHO MUSEUM、静嘉堂文庫美術館、奈良国立博物館の三館で、「国宝 曜変天目」がそれぞれ公開されています。
期間は、MIHO MUSEUMは5月19日まで、静嘉堂文庫美術館は6月2日まで、奈良国立博物館は6月9日までとなっています。

千載一遇のチャンス!であることは間違いないのですが、東京・静嘉堂文庫はどうしようかと決めかねています。
三碗とも国宝展などで一度は見たことはあるのですが、なんだか、東京はちょっとだけ遠い気がするのです…。(^O^)

でも、でも…。

詩歌をちこち 【二見香】

|『古今和歌集』巻第九 羈旅歌 417
| たじまのくにのゆへまかりける時に、ふたみのうらという所にとまりてゆふさりのかれいひたうべけるに、ともにありける人人のうたよみけるついでによめる   ふじはらのかねすけ

ゆふづくよおぼつかなきを玉匣 ふたみの浦は曙てこそみめ
*匣(くしげ)

〔大意〕夕方の月の出るころの夜は様子がはっきりしないから、くし箱の「蓋」と「身」の内側は箱を開けて見るように、「二見の浦」は夜が明けてから見よう。

*和歌出典『新編国歌大観』(角川書店)
*大意出典『新日本古典文学大系』(岩波書店)

※藤原兼輔(ふじわらのかねすけ)