夏至の日

今日は二十四節気の一つ「夏至」です。
一年中で昼間の時間が一番長い日となります。
暦を見ると、名古屋での日の出は4:38、日の入は19:10とあり、昼間はざっと14時間32分ということになります。
この日が、日の出は最も早く、日の入は最も遅くなるというわけではないようですが、とにかく昼間の時間が最も長い日となります。
(ネット上には、「秒」の単位まで日の出、日の入の時刻をアップしているサイトがあり、とても重宝しました。)

今日は名古屋・徳川美術館へ出かけました。
現在、企画展「裂の美」が催されており、様々な裂を刀剣ともども楽しませていただきました。

ところで、徳川美術館に隣接した建物に名古屋市蓬左文庫があります。
今まで美術館からの順路で蓬左文庫の展示室へと入り、催しものの展示物を見ていたのですが、蓬左文庫には独自の正面入り口があることを最近になって知りました。(入口の扉は以前から見ていたのですが、中に何があるかは知らなかったのです。)

蓬左文庫に入ってみて驚きました。
再現でしょうか、部屋の二階の棚には和書が整然と並んでいるのが見てとれました。

続きの別棟の広い部屋は、図書閲覧室になっていて、書棚(開架)の本を自由に閲覧できるようになっていました。
数多の『源氏物語』関連本(青表紙本の写本も有りました!)をはじめとして、和漢の学術書、そして新編国歌大観、日本古典文学大系などなどの詩歌関係の書物も充実していました。
過去の展覧会などの図録もしっかり保存されていました。
ネットで蔵書の検索も可能となっていて、蓬左文庫はジャンルを絞った学術書の宝庫とでも云えるような施設でした。(^O^)

祇園祭の花・ヒオウギが一株だけ早々と花芽を伸ばしています。

詩歌をちこち 【松月香

|『新古今和歌集』巻第四 秋歌上 418
| 五十首歌たてまつりし時   摂政太政大臣

雲はみな払ひはてたる秋かぜを 松にのこして月をみるかな

〔大意〕雲は皆吹き払い終った秋風を松の枝に留めておいて月を見ることだな。

*和歌出典『新編国歌大観』(角川書店)
*大意出典『新日本古典文学大系』(岩波書店)

※摂政太政大臣=藤原良経(ふじわらのよしつね)