近衛予楽院・列珠
予楽院(よらくいん)こと近衛家熈(いえひろ)は江戸時代中期の公卿です。(1667~1736)
博学多才で、書を初めとして画、歌、茶、香、花などに長じた文化人として知られ、四大手鑑の一つ国宝『大手鑑』(陽明文庫蔵)、百種を越える植物を描いた『花木真写』(125枚)などを残しています。
お茶席でも近衛予楽院の断簡掛物や茶道具の書付けを目にすることがあります。
2005年に淡交社が出版した『花木真写』の中に、興味深い植物の絵がありました。
列珠(れだま)です。
辞書には、レダマ【連玉】(ポルトガル・スペイン retama)として、地中海原産のマメ科の落葉低木とあります。
夏から秋にかけて、梢上に大形の黄色い蝶形花がまばらな総状花序につくそうですが、実物を見たことはありません。
現在はあまり栽培されていないのかもしれません…。
個人的には、札銘にあるレダマの漢字の出典として、やっと得心できる一枚の画となりました。
勿論、レダマに当てる漢字は他にもありますが、近衛予楽院の画に「列珠」と書いてあるとなんだか安心してしまうのです…。(^O^)
寄らば大樹の陰…なんちゃって。
❖
ところで、今日2月14日は全国的に「チョコレートの日」。
チョコレート業界に少しでも貢献すべく、習いに従って?たくさん食したのです…。ははは。