ベラミ人形

今日7月7日は七夕の節供。
でも、生憎の大雨で天の川は渡れそうにありません。

元は旧暦七月七日の節供ですが、明治五年の改暦に伴ない新暦の7月7日にスライドして現在に至っている七夕の節供です。
この日は、特別に飾り物・供え物をし、笹の葉に五色の糸や短冊を吊るして、技芸の上達などを星に願うことになっています。

織女星(織姫)が牽牛星(彦星)と相会うために、天の川に翼を拡げたカササギ(鵲)の橋を渡るとか、舟の舵をとりながら漕いで渡るとか、いろいろとお話があるようです。
お飾りとして、舟の舵と梶をかけて梶の葉を角盥に浮かべることも定番となっています。

京都・冷泉家の乞巧奠(きっこうてん)は7月7日ではなく、毎年旧暦七月七日に古式豊かに行なわれていますが、庭に設えられた「星の座」の飾り物・供え物は一つの様式美を今に伝えるものとなっています。(一度拝見しました!)

※写真はTV番組から。

 

この時季の組香としては「七夕香」がよく行なわれているようです。
香種として雲・月・扇・糸・竹・牽牛・織女と、まったくもって七夕仕様となっています。
歌を短冊に認めて笹竹に吊るす所作があるのも珍しく、趣向に富んだ楽しい組香となっています。

尤も、コロナ禍が収束しない今、三密を避けるために組香などの香会はまだまだ開かれていません。
せめてお飾りだけでも!と思い、今年は笹竹に「ベラミ人形」を吊るすことにしました。

 

信州・松本に伝わる押絵人形の流れをくむもので、ベラミはフランス語のBel-Amiで「美しい友達」の意のようです。

織女星・牽牛星に見立てた七夕人形?です。(^O^)