箸鷹(しらふのたか)

「香銘大鑑」をつらつら眺めていたところ、ちょっと変わった?香銘に出会いました。
箸鷹(しらふのたか)です。
意味欄には「白い斑(まだら)のある鷹」とあります。

箸鷹は普通に読めば(はしたか)で(しらふ)とはとても読めません。
香銘の読み替えがあるに違いないと思い、少し調べてみることに…。

辞書には、はしたか【鷂】=はいたか【鷂】として、タカ科の小型の鷹で日本では鷹狩りに用いたとあります。
一方、しらふのたか【白斑の鷹】は、羽に白斑のはいっている鷹とあり、金槐集(冬)337の歌が添えられています。

はしたかもけふやしらふにかはるらん とかへる山に雪のふれれば

「はしたか」を箸鷹と表して、読みを「しらふ」とするところに、香銘としての面白さ、捻りが感じられそうです。

長雨のせいでしょうか、最近「香銘」の世界に嵌りつつあります。
香銘は「香銘大鑑」、「四季雑香銘集」等々にたくさん載っていますが、読みや由来が分からないのも幾つかあります。

全体を眺めるのにはそれなりの時間がかかりそうです。
面白い?香銘に出会ったら、また思い出したように記事にしたいと思っています。

梅雨の長雨が続いています。
数日おきに晴れ間が覗くこともありますが、梅雨明けはしばらく望めそうにありません。
来週いっぱい、天気予報では曇り時々雨マークが並んでいます。
7月中に東海地方の梅雨明けはあるのでしょうか?

しばらく前から、むくげ【槿】の花が咲いています.
雨が降っていたり、花の向きがイマイチだったりでなかなか写真が撮れませんでした。
やっと撮れた底紅の宗旦槿の花です。

宗旦槿を見ると、以前記事にしたことがある「懈怠比丘不期明日」の文言を思い出します。
※2017年7月3日「宗旦槿と懈怠比丘不期明日」→ https://watayax.com/2017/07/03/soutannmukuge/

茶道・裏千家の代名詞にもなっている「今日庵」の由来となっている文言です。

「懈怠比丘不期明日」(けたいのびくみょうにちをきせず)

将棋の藤井七段が「棋聖」戦を3勝1敗で制し、17歳11か月での最年少タイトル保持者になりました。(7月16日)
新棋聖の誕生です。素晴らしい!!!

※朝日新聞記事から。