源氏物語

香道の組香は何種類ほどあるのでしょうか、興味はあるものの全体像となると見当もつきません。
ただ、志野流香道の組香目録に載っている数は二百数十種と云われていますから、総数となると数百種類にも上りそうです。
尤も、実際に体験できる組香となると、難度や時季の事情から結構限られていて、百種越えのハードルは随分高そうです。(^^)

組香の中で、古典の雄「源氏物語」を素材とする組香はどのくらいあるのでしょうか、志野流香道の組香からざっと拾ってみました。
「源氏物語」から採られたと思われる組香名、香名、札銘、名目、和歌などを含む以下の組香です。

「源氏香」「忍香」「宇治香」「四節香」「篝火香」「野分香」「源氏京極四町香」「乙女香」「空蝉香」「松風香」「小蝶香」「鈴虫香」「源氏三習香」「空蝉香」「源氏舞楽香」(※「空蝉香」には同名異組の二種あり)

上記の中で、これまで体験した組香は「源氏香」「宇治香」「野分香」「空蝉香」「小蝶香」「源氏三習香」「空蝉香」の七つ。

「結構やってるじゃん!」

列挙してみて初めてわかりました。(^^)

なお、和歌を含む組香は「篝火香」「乙女香」「空蝉香」「松風香」「小蝶香」「鈴虫香」の六つでしょうか…。

香道に触れるまでは「源氏物語」とは全く無縁でしたが、組香の数を重ねるうちに「源氏物語」を拾い読みせざるを得なくなり、そうこうするうちに別の事物から変体仮名に興味を抱き、ついでに「青表紙本 源氏物語」を読み始めたのは数年前の事です。
それも、主たる目的は変体仮名を読むことで、「源氏物語」のストーリーは二の次にしています。(^^)+

「どこまで進んだかって…?」
「遅々として進まず……です。」

源氏物語のサマリーは専ら『絵本 源氏物語』や円地文子の『源氏物語』に頼っています、ハイ。(^^)

底紅の宗旦木槿と白花の遠州木槿が梅雨空に咲き出しています。

どちらもお気に入りの花です。