ギョイコウ
ソメイヨシノや山桜の花びらがハラハラと紙吹雪のように舞い落ちる一方で、公園のギョイコウ【御衣黄】の桜が遅まきながら淡緑色の花を咲かせています。
辞書によると、サトザクラの園芸品種で、花弁は15枚ほど、淡黄色と淡緑色が入り混ざり、紅色の条線があるようです。
初めてギョイコウ桜を見たのは皇居東御苑、写真よりもう少し緑色であったように記憶しています。
山野草園では、白花のイカリソウ【碇草】が咲いていました。
今日の名古屋の最高気温は27.9℃、初夏の陽気でした。
あちらこちら、テニスコート上でも半袖のスタイルでした。(^^)
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志野流香道で用いられている染付の一対の香炉(丹桂の香炉・折桂の香炉)に書かれている文言が少しばかり気になっています。
以前買い求めた聞香炉側面の文言は次の通りで、異なっているのは丹桂・折桂の文字だけです。
教子一経・厭独坐帳幃中・丹桂一枝香
教子一経・厭独坐帳幃中・折桂一枝香
側面に描かれている画も文言の意に沿ったもので、自分なりに納得したものでした。
ところが、最近になって「厭独坐帳幃中」の処が「無意倚欄杆」と記されている香炉に出会いました。
シチュエーションは異なりますが、意味としては「厭独坐帳幃中」と同じものと認識しています。
でも、画は厭独坐帳幃中のままで、このお一人様が香炉の正面となっています。
文言が一つ増したことによって、バリエーションが豊かになっています。
教子一経
厭独坐帳幃中 or 無意倚欄杆
丹桂一枝香 or 折桂一枝香
文言の意味については、今のところ直訳するしかありません。
例えば、「教子一経」は「子に一経(いっけい)を教える」といったところでしょうか。
「一経」で思い浮かぶのは「四書五経」。
四書は、大学・中庸・論語・孟子の四部の書。
五経は、易経・書経・詩経・礼記(らいき)・春秋の五部の経書。
何かしらのヒントがあるかもしれないと思い、少しだけ調べたことがありますが、全部となると膨大で、とてもとても…です。
ならば、索引で!と簡便な方法を取ってみましたが、結局たどり着けなかったことを覚えています。ハイ。
ここは、自分なりの解釈で楽しむのが一番のようです。(^^)