雨水

朝から雨模様。
強く降るわけではなく、静かにそぼ降る春雨候うの雨でした。

今日は(から)二十四節気の「雨水」。(黄経330度)
「いままで降り積もった雪や氷が解け始め、また降る雪も雨に変わる頃である。」と『新暦・旧暦カレンダー』にはあります。
また、天明七年の『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」とあります。
時々視聴している上高地・河童橋のライブ映像を見ると、雨のため、雪がかなり融けて河童橋石段が露出していました。

旧暦では、今日は一月二十九日、一月の最終日です。
旧暦一月は、二十四節気の「雨水」を必ず含んでいますが、どんづまりの最終日とは…。
明日は旧暦二月一日、お月様は新月となります。

新暦3月3日の雛祭り・上巳の節供(桃の節供)が近づいています。
雛人形はいつ頃から飾り始めるものでしょうか…。
漠然としたイメージは、立春を過ぎたら…といったところでしょうか。

『季節を愉しむ366日』には「雛人形の飾り付け」と題して、以下のような記述があります。
「桃の節句(3月3日)のお飾りである雛人形は、穢れを移した人形(ひとがた)を川に流す行事に由来する。そのため、川の水が豊富になる雨水に雛人形を飾り始めると良縁に恵まれるという言い伝えがある。」

なるほど……です。

期間的にも、元は旧暦三月三日の行事ですから、雨水からというのも頷けます。

今年の旧暦三月三日は、閏二月があることから随分と遅くなり、新暦4月22日となっています。
月遅れとなる4月3日を含めて、雛飾りは長く長く楽しめそうです。 (^^)

YouTubeによる発信は、伝統芸能の世界でも活発に?行なわれています。
志野流香道の動画も検索を掛ければ幾つか散見されます。

その中に、一枝軒宗苾若宗匠が「香道」を体系的に解説している動画(2018年)があります。

日本文明研究所シンポジウム第13回
五感を研ぎ澄ます-日本古来の香りと音とは?
一枝軒宗苾若宗匠×石塚麻美氏×猪瀬直樹氏

若宗匠のお話は面白く、勉強にもなりました。 (^^)