今日は奈良東大寺二月堂のお水取りの日。

古都・奈良に春を告げる行事「修二会(しゅにえ)」(3/1~14)のメイン行事で、籠松明が火の粉をまき散らしながら引き回されることでも知られています。
火の粉を浴びると厄除けになると云われ、以前、見物に行ったこともありました。
押し寄せる人波になすすべもなく、ただただ流されていったことを思い出します。
併せて、必ず思い出すのは萬々堂通則の名菓「糊こぼし」です。 (^^)

春の陽気に誘われて、京都・細見美術館で開催されている「香道志野流の道統」展の見学に行ってきました。
三つの展示室に整然と並べられている掛物・諸道具・香木は見ごたえがあり、ゆっくり、じっくりと眺めることができました。

松隠軒蔵の数々の品だけでなく、細見美術館所蔵の品々(十種香箱、薬玉図、花鳥蒔絵重硯箱など)、松栄堂松寿文庫蔵の品々(特に足利義政、三条西実隆、志野宗信の表装短冊は圧巻)が、展示に拡がりと厚みを加えているように感じました。
松隠軒蔵の蘭奢待の一片、六十一種名香の全て、何点ものKg単位の伽羅香木などは垂涎物でしたね…。

美術館のショップには、お香関連のお土産商品がたくさん置かれていました。
特に目に留まったのが、昨年5月末の増上寺宝物室での展覧会図録と思われる冊子「卯の花」。
何故に「卯の花」?と思いましたが、家康公御銘の香木より、との説明が付されていました。納得!
カラー写真がふんだんに盛り込まれた、とてもお洒落な図録でした。

京都駅や観光地の賑わいはすっかりコロナ以前に戻っている感があり、都はすでに春でした。 (^^)

シュンラン【春蘭】が開花しました。
こちらも春です!