中秋の名月

今日は旧暦の八月十五日。
十五夜、中秋の名月です。
名古屋での月の出は17:44となっていましたが、人家・山並みなどで実際に見え出したのは18時頃。
赤銅色に輝く大きな大きな満月でした。

※TV画像から

当地の月見団子と云えば、芋名月の異称通り、概ねずんぐりとした芋を模した三色のものを目にします。
でも、所変われば品変わるように、関東、中京、京都では月見団子の造りは異なっているようです。

今年飾った月見団子は京風?の品で、小芋の形をした団子に漉し餡を巻いた品(きぬかつぎ風?)で「仙太郎」製。
花入れには薄と萩、鉢には果物等を盛り、月見団子で中秋の名月を愛でることになりました。

旧暦のひと月は新月から次の新月まで、見た目には満月から次の満月までで、月齢はそのまま旧暦の日にちとなっていました。
新月なら一日(見えませんが!)、三日月なら三日、上弦の月なら八日頃、満月なら十五日頃、下弦の月なら二十三日頃といった具合です。
近頃では月を意識してみることは滅多にありませんが、たまに、右半分が輝いている夕方の月を見たりすると「上弦の月だから今日は旧暦の八日頃?」と新旧カレンダーで確認してニコニコしています。 (^^)

ところで、香道の組香には香種・名目に十五夜・望月が出てくる組香が幾つかあります。
例えば、雲月香・月見香・望月香・三夜香・秋月香などですが、定番中の定番は矢張り「月見香」でしょうか…。

十五夜は三五夜とも呼ばれます。(三×五=十五)
思い浮かぶのは[楽天・阮稹(げんしん)・月]の香三種で組まれた組香「新月香」に纏わる白居易の詩句です。(この新月とは、十五夜に東の空に輝き出た月のこと)
三五夜中新月色
二千里外故人心(故人は旧友の意)

「仙太郎」の月見団子は美味でした。 (^^)