献香之儀

今年も残すところ一週間を切りました。
月日の流れは本当に早いものです。
カレンダーの書き込み事項やルーチーン、そして月々のイベントを果たしながら日々過ごしている内に、気が付けば年の瀬がやってきたという感じです。

年末の大掃除の類は、無理せずできる範囲内で、少しずつ行なうというのが近年のやり方。
目標のハードルを下げれば、無事に大晦日を迎えられそうなので、全くもって大丈夫です。 (^^)

志野流香道の若宗匠が出演している興味深い動画がYouTubeにあがっています。
神戸市須磨区にある須磨寺で催行された「令和の糞掃衣お披露目式」での[献香之儀]と[対談]の二本です。
特に[献香之儀]は視聴回数が四千回を超えていることから、流派内外の多くの人が献香の次第に興味・関心を寄せていることが推測されます。
私もその一人で、献香の流れを視聴できたことは望外の喜びでした。
須磨寺・小池陽人氏と蜂谷宗苾若宗匠との対談は、初めて聞くお話もあり面白い内容でした。

ケーキの写真を一枚。 (^^)

外組4番【替暮春香】

香四種
落花として 七包に認内一包試
山吹として 三包に認同断
藤 として 二包に認同断
鶯 として 二包に認無試

右、試香終りて本香十一包打ち交ぜ、内二包抜き、残り九包を打ち交ぜ炷き出す。試みに合せ名乗紙に書き付け出すべし。記録の奥に、歌一首書くべし。但し、客香鶯の出によりてなり。

鶯二炷出れば
鶯のなく野辺ことに来てみれはうつろふ花に風そ吹きける

同一炷出れば
花のちることやわひしき春霞たつたの山のうくひすの声

同一炷も不出れば
鳴とむる花しなけれはうくひすもはては物うくなりぬへらなり

尚、記の面にて順知有るべし。左の如し。

(記録例 略)

きろく是に順ずべし。