大晦日

今日は大晦日、2024年(令和6年)の納めの日です。
今年は正月の能登半島大地震に始まり、水害や猛暑など自然災害がいろいろありました。
世界に目をやれば戦火は収まらず、価値観が流動化し分断が進んでいるように見えます。

ともあれ、今日は大晦日。
今日限りで旧年を除く意から「除日(じょじつ)」、そして今夜は「除夜」となります。
人が持つ煩悩を取り除くべく、お寺で撞かれるのが108回の除夜の鐘。
百八は煩悩の数と云われていますが、十二ヵ月と二十四節気、七十二候を足した数という説もあるとか…。 (^^)

大晦日に食するのは「年越し蕎麦」。
「細長い蕎麦にかけて長寿を願ったり、切れやすい蕎麦に旧年の苦労との縁切りを願ったりなど、さまざまな縁起を込めて、江戸時代に広まった風習」との説明が『季節を愉しむ366日』に記されています。
我が家でも習いにしたがって、年越し蕎麦をいただきました。(年越しの一服も!)

茶の湯ではそろそろとコロナ禍からの回復が図られた一年でした。
大寄せでは一座建立とはいかないまでも、従前の濃茶の回し飲みが回復したようです。
カレンダーを見ながら今年を振り返ってみると、名古屋の大寄せ茶会に参席したのは片手以上。
足が遠のいているように思っていましたが、どうやらそれなりに出かけていたようです。 (^^)
また、春・秋に京都・東京へと足を延ばしたお香とお茶の会は心に残る思い出となっています。

埋火や夜中は明日の人通り

大晦日になると決まって思い出すのが、数年前に洗心茶会で聞いたこの俳句。
令和六年(甲辰:きのえたつ・こうしん)も間もなく終わり。
新しい令和七年(乙巳:きのとみ・いつし)が良い年になることを願って、今年最後のブログを終わります。

※正月飾り

※廻巳(めぐるみ)(京都虎屋)

外組5番【初瀬香】

香六種
花として 一包に認無試
一として 三包に認内一包試
二として 右同断
三として 二包に認無試
四として 右同断
五として 右同断

右、試香二種終りて本香十一包の内、始めに花の香一包と、一の香二包、二の香二包、合せて五包を打ち交ぜ炷き出す。其の次に三の香二包、四の香二包、五の香二包合せて六包打ち交ぜ炷き出す。試に思い合せ銘々聞き定めの札を打つべし。記録認め様、左のごとし。花の香聞き当りは長点、三四五の香は無試の点なり。始め五種の香を聞き通したる人には、聞きの下に左の歌の上の句を書くべし。後の六包残らず聞き損じたる人には下の句を書くべし。歌、左のごとし。

新後拾遺集
初瀬山花のあたりはさやかにて よそよりくるる入あひのかね  源詮政

札の表
弓槻嶽 尾上鐘 三輪杉村 巻向檜原 豊等寺 隠り口 古川野辺 みなの川 布留社 立田山
札の裏
花一枚、一二三四五各二枚づつ(札数一人前、十一枚)

尚、記録の面にて能々可考。左の如し。

(記録例 略)

記録これに順ずべし。