志野流香道の「聞香始（もんこうはじめ）」が昨日８日から家元・松隠軒で始まっています。
今日の中日新聞朝刊に「聞香始」の記事が載っていました。
組香は新年を寿ぐ定番の【松竹梅香】です。

【松竹梅香】

香三種
松として　二包に認め内一包試
竹として　同断
梅として　同断

試み香三種終りて、出香三包打ち交ぜ炷き出します。

一見簡単そうで、正解者がたくさん出そうな組香です。
でも、必ずと言っていいほど二種は似た香りで組まれているため、三炷聞くことによって却って迷いが生じ、結局点数は一点というパターンも多い組香のようです。
出香二炷でも答えは書けますが、敢えて三炷聞くところにこの組香の「妙」があるように感じています。 (^^)

新聞記事にあるように、家元の「殺伐とした世の中で、へこたれているわけにはいかない」という言葉には、胆力の大なるものが伝わってきます。