桃紅李白薔薇紫
桃紅李白薔薇紫
一昨日の23日、名古屋・城山八幡宮の洗心軒で行なわれた月次茶会・志野流席で床に掛けられた禅語です。
『茶席の禅語大辞典』(淡交社)には、次のような解説があります。
桃紅李白薔薇紫
問起春風惣不知
桃紅(とうこう)李白(りはく)薔薇紫(しょうびし)、
問起(もんき)すれば春風(しゅんぷう)も惣(そう)に不知(しらず)
「桃は紅に、李は白く、薔薇は紫にと、百花が咲き乱れる春。この花をこのように染めるものは何なのか。春風に尋ねてみてもただ「不知」。花も風も何らかの意図を持ち合わせているわけではなく、ただ自ずから咲き、自ずから吹くのみである。このような大自然の無心な営みに託して、禅者の無作無心な境涯を称嘆している。」
そういうものでしょうか… 、ハイ。 (^^)
春の妖精・シュンラン【春蘭】が咲いています。
美しいの!一言です。
今年もみぞれ椀か吸い物椀に入れて食する予定です。 (^^)
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外組20番【秋夜香】
香四種
秋夜として 四包に認一包試
白雲として 三包に認無試
雁 として 二包に認一包試
月 として 一包に認無試右、試み終りて本香八包の内、秋夜三包、白雲三包、以上六包を最初に打ち交ぜ炷き出す。聞き終りて記紙に書き付け出す。是を先ず記録に写し置き、残り雁、月の二包打ち交ぜ炷き出す。聞き終りて記紙に書き付け出す。雁、月の香前後の出により歌を書く。記録の面にて能々考えるべし。
先ず最初に秋夜、白雲の香記録に本香銘々の聞きともに写し、後月、雁の出によりて点すべし。月香始めに出れば歌の上の句を聞きの中段に書くべし。雁初めに出れば下の句を書くべし。尤も不当は書かず。皆当りの人には歌一首書くべし。又、初めの秋夜、白雲の香一種も当らずは後の二種当りても歌は書かず。又、始めの六包皆当りても後当らずは歌なし。歌左のごとし。
しら雲にはねうちかはし飛ふ雁のかすさへみゆる秋のよの月
右の歌の心によりて組む所なり。記録左のごとし。
(記録例 略)
きろく是に順ずべし。