熱田神宮献茶祭
今日の名古屋は快晴、最高気温29.3℃の夏日となりましたが、心地よい風が流れ、過ごしやすい一日でした。
旧暦では五月十日ですから、名実ともに「五月晴れ」といったところ。 (^^)
今日は二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。(黄経75度)
芒種の「芒(のぎ)」は、イネ科植物の穂先にある針のような突起のこと。
天明七年の『暦便覧』には「芒ある穀るい稼種する時なればなり」とあります。
芒種は芒のある稲の種まきなどに適した時期の意のようですが、実際には稲の種まきや田植えは終わっているところが殆どかも…。
今日は名古屋・熱田神宮で献茶祭が行なわれ、表千家・三木町宗匠によって献茶が執り行われたようです。
拝服席(吉田生風庵)・協賛席[濃茶]松尾流/[薄茶]志野流の三席を回りました。
濃茶席のお花は、京鹿の子・七段花(しちだんか)・縞薄?。
七段花は「ヤマアジサイの園芸品種で、花は花弁状の萼辺が八重状に着き、胡蝶形となる」と辞書にあります。
似たような?名に七変化(しちへんげ)があり、辞書には「あじさい(紫陽花)」の異名とありますが、かって某植物園でお尋ねしたところ「紫陽花の種類」との返事があったことをふと思い出しました。
紫陽花の別名と云えば、個人的には矢張り「四片(よひら)」が出色です。
※公園の額紫陽花
薄茶席のお花で目を引いたのは「青花銀鈴草」。
銀鈴草(ぎんれいそう)は、「みやまたごぼう(深山田牛蒡)」の異名と辞書にありますが、初めて見ました。
サクラソウ科の多年草で、「葉は長楕円状披針形で長さ5~10cm。初夏、枝先に総状花序に先の半開した小さな白い筒状花を多数つける」と辞書にはありますが、実物の姿を見ないことには理解しがたいですネ。
ちょうど「熱田祭」の最中で、参道にはたくさんの屋台が軒を並べ、入り口には「献灯まきわら」の櫓が組まれていました。
快晴の下、久しぶりに「熱田さん」へお参りした一日でした。 (^^)
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外組31番【雪見香】
香五種
山として 三包に認内一包試
里として 右同断
浦として 右同断
原として 右同断
雪として 二包に認無試右、試香終りて出香一二三四五の十包打ち交ぜ炷き出す。試みに合せ二種づつにて名乗紙に書き付け出す。片当りに点なし。又、掛ける事は時宜によるべし。記紙には名目五つ書くべし。札にても聞く。其の時は名目おぼへがたきゆへ、折据二つを一所にひらき一名にして記録に認むべし。名目左のごとし。本香は山里浦原にて認むべし。
山々は峯 山里は寺 山浦は谷 山原は松 山雪は花
里山は城 里々は市 里浦は垣 里原は津 里雪は跡
浦山は嶋 浦里は湊 浦々は渚 浦原は海 浦雪は浪
原山は森 原里は田 原浦は畠 原々は野 原雪は砂
雪山は雲 雪里は烟 雪浦は霧 雪原は霞 雪々は詠右のごとく二種を一字に認るゆへ、片当りなし。尚記録の面にて能々可考。左のごとし。
(記録例 略)
記録これに順ずべし。