梅雨入り

東海地方の梅雨入りは先日の9日、名古屋地方気象台は「東海地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。
「梅雨入り」の発表は気象台が行なっていますが、暦の上での「入梅」は黄経80度になる日で一昨日11日でした。
入梅に「梅」の文字が入るのは、物の本によると梅の実が熟する頃に降る雨だからというのが通説のようです。
「梅雨入り」に対する言葉は「梅雨明け」が一般的かと思いますが、では「入梅」に対する言葉は…?

先日の気象番組での答えは「出梅」でした。
なるほど!と思いましたが、言葉の成り立ちからすると当たり前かも…!?

「出梅」という言葉は辞書にも載っていました。
『日本国語大辞典』には「昔は暦の上では夏至後、最初の庚(かのえ)の日を梅雨明けとしたものもある」とあります。
今年に当てはめると、夏至後の最初の庚は6月30日となりますから、いくら何でも早すぎます。

暦に関して日頃から頼りにしている「暦のページ」HPによると、二十四節気「小暑」後の最初の壬(みずのえ)の日が挙げてあり、これによると今年の「出梅」は7月12日となります。
ちょっと早い気もしますが、まぁ、そんなものかなという感じでしょうか…。

では「出梅」の日の黄経は何度なのでしょうか?
ちょっぴり気になりますが、これまで聞いたことも見たこともありません…。

※梅雨空に咲く夏椿(沙羅)の花

外組32番【水鳥香】

香三種
鴨として 二包に認内一包試
鳰として 右同断
鴛として 一包に認無試

右、試み終りて本香三包打ち交ぜ内一包取り炷き出す。試に合せ名乗紙に左の歌にて書き付け出すべし。歌左のごとし。

鴨と聞くは
さゆるよの氷とちたる池水に 鴨のあをはも霜やおくらん
鳰と聞くは
池水にむすふ氷のひま見えて うちいつる波や鳰のかよひ路
鴛と聞くは
かたみにやうは毛の霜を拂らん ともねのおしの諸声になく

猶、記の面にて見合はすべし。左のごとし。

(記録例 略)

記録これに順ずべし。鴛の香当りは長点を書くべし。