土用二の丑

今日は夏の土用二回目の丑の日です。
今年は19日が夏の土用入りで、しかも丑の日でしたから、二回目が巡ってきたというわけです。
のつく食べ物ということで、ウナギにしようか、ウメボシにしようか?迷いはしましたが、落ち着く先は矢張りウナギでした。

猛暑が続いています。
先日の名古屋の最高気温は38.3℃、一昨日のそれは37.3℃と、体温を軽く越える猛暑日でした。
熱中症にならないように気をつけてはいますが、頭の中の思考回路は溶けてしまいそうな暑さです。
22日から二十四節気の「大暑」になっていて、これから先もうだるような暑さが続くと思うと、少々うんざりです。
猛暑が続く一方で、降雨が少なく水不足が心配されている地域もあり、農作物への影響が広がっているようです。
地球温暖化、異常気象、気候変動などが叫ばれており、美しい日本の春夏秋冬も少しずつ異変しているのかもしれません。

先日の25日から旧暦の閏六月となっています。
19年に7回の割合で挿入されるのが閏月。(概ね、3年に一回といったところ)
二十四節気は黄経が15度ずつで区切られ、現行の太陽暦(グレゴリオ暦)では各月に二つの節気が含まれています。(各節気の間は15、6日で、7月には小暑と大暑)
一方、旧暦は月の運行に基づいていて、新月から次の新月までが約29.5日(小の月29日、大の月30日)であることから、一つの節気しか含まない月が生ずることがあります。

旧暦では節気の<中気>を含むことで月が決まっていて、例えば旧暦十一月は必ず「冬至」を含む月といった具合です。(逆に言えば、「冬至」を含む月が旧暦十一月)
冬至は旧暦十一月、大寒は旧暦十二月、雨水は旧暦一月、春分は旧暦二月、穀雨は旧暦三月、小満は旧暦四月、夏至は旧暦五月、大暑は旧暦六月、処暑は旧暦七月、秋分は旧暦八月、霜降は旧暦九月、小雪は旧暦十月を特徴づける節気<中気>となっています。

今年は、7月22日(旧暦六月二十八日)が「大暑」でした。
7月25日が新月、次の新月前日は8月22日で、その間には<中気>は含まれず「立秋」しか含まれていないので、旧暦七月とはならず閏六月となるわけです。(因みに「処暑」は8月23日、今年は旧暦七月一日)

なんだかややこしいです。

公園のハチス【蓮】の花が見事です。美しい…… (^^)

外組40番【歌集香】

香八種
古今 として 二包に認め内一包試
後撰 として 右同断
拾遺 として 右同断
後拾遺として 右同断
金葉 として 右同断
詞花 として 右同断
千載 として 右同断
新古今として 右同断

右、試み終りて出香八包打ち交ぜ内より三包とり炷き出す。試みに合せ名乗紙に書き付け出す。残らず聞き当りたる人の名を記の奥に書き、八代集の巻頭の歌書くなり。又、点法は一人聞き三点、其の余は皆一点づつなり。歌左のごとし。

古今
年のうちに春は来にけりひととせを去年とやいはむことしとやいはむ
後撰
ふる雪のみのしろ衣うちきつつ春来にけりとおとろかれぬる
拾遺
春たつといふはかりにや三芳野の山もかすみて今朝は見ゆらん
後拾遺
いかにねておくるあしたにいふことそきのふをこそとけふをことしと
金葉
打なひき春は来にけり山川の岩間の氷けふやとくらむ
詞花
氷ゐし志賀のから崎打とけてささなみよする春風そふく
千載
春のくるあしたのはらを見渡せは霞もけふそ立はしめける
新古今
みよしのは山も霞て白雪のふりにし里に春は来にけり

尚、記の面にて考ふべし。左のごとし。

(記録例 略)

きろく是に順ずべし。

(注)各歌はそれぞれ該当和歌集の巻頭歌です。一部の語句は都合により変更しています。