やっとかめ

昨日は(から)二十四節気の「霜降」。(黄経210度)
新暦旧暦カレンダーには「朝夕の冷え込みが一段と増し、秋草の葉に冷たい露がつくようになる。」との記述があります。
また、明暦七年の「暦便覧」には「つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへなり」とあります。
10月初旬は真夏日の陽気が続き、中旬頃からやっと秋らしくなって来たと思っていたら、一昨日は急な冷え込みで11月下旬の寒さでした。
霜が降りるなンてまだまだ先のことと思っていましたが、気温急変があるかもしれず、「霜降」は案外近いのかもしれません。
「秋」の季節が随分短くなった感があり、四季に偏りが生じているようです。

名古屋で「やっとかめ」といえば「久しぶり」という意味だとか…。
その「やっとかめ」を冠した「やっとかめ文化祭」が、明日25日から11月中旬にかけて名古屋市内各所で催されます。
昨日の中日新聞朝刊には志野流香道の催しが紹介されていました。

「やっとかめ文化祭」のHPを開いてみると、11月8日(土)の催事に特別聞香会の要項が記されていました。

9:30/10:30/11:30/12:30
志野流家元襲名記念 特別聞香会
会場|志野流「松隠軒」
参加費|30.000円(香席・茶席・香道具展観席・点心席、家元襲名・香りの記念品付き)
定員|各回20名  席主|志野流香道 宗家 21世一枝軒宗苾

※ジョウロウホトトギス【上臈杜鵑草】

今夏の猛暑に堪えて、よくぞ花を咲かせてくれました。エライ!!

外組53番【烟競香】

香四種
塩竈として 四包に認め内一包試
炭竈として 右同断
海 として 二包に認め無試
山 として 右同断

先ず始めに、塩竈方、炭竈方と人数を分けて聞くべし。試み終りて海山を打ち交ぜ内一包除き、残り三包を塩竈、炭竈の六包にくわへ九包として炷き出すべし。無試の香二炷出たるを塩竈方にては千賀浦と書き、炭竈方にては小野山と書き付け出す。一炷の方は塩竈方にてはと書き付け、炭竈方にてはと書き付け出すべし。海と聞きても山と聞きても当りになるなり。二炷と一炷にて知るるゆへ正聞になる。なお考ふべし。塩竈方勝ちたる時は歌一首記の奥にしるす。左のごとし。勝負の文字書くに及ばず。歌にて知るゝなり。
春よいかに花うくひすの山よりも霞はかりのしほかまのうら

炭竈方勝ちたる時は同所に左の歌を書く。
炭かまも年のさむさにあらはれぬけふりや松のつま木なるらむ

又、双方持に成りたる時は歌二首二行に書くべし。又、我方の香を他の香と聞き違へたるには過星一つ付ける。客香を他の香と聞き損ずれば星二つ付ける。此の式至って古し。記左のごとし。

(記録例 略)

きろく是に准ずべし。