秋分

今日は二十四節気の一つ「秋分」の日。
「秋分」は太陽が黄経180度の秋分点を通過する時の称で、秋分を含む日が秋分の日。
太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜の長さがほぼほぼ等しくなる日となっています。
天明七年の『暦便覧』には「陰陽の中分なればなり」とあります。

※名古屋の日の出は5:40、日の入は17:49となっていますが、出入りの時刻は太陽の上辺が地平線と一致する時刻となっていますから、太陽の直径分が沈む時間の分、更には大気層による光の屈折などを考えると、昼の時間がどうしても長くなるようです。

※国立天文台のHPにある図

ところで、今日は秋のお彼岸の中日。(お墓参りは既に済!)
習いにしたがって‘おさがり‘の「おはぎ」を食べましたが、これも「行事育」の一つと云えそうですネ。 (^^)

庭のヤブカンゾウ【藪萱草】が次々と咲いています。(そろそろ終わり…)

香道で、組香の組み方、炷き方、答え方、記録の取り方などを記した書は「聞書(ききしょ)」と呼ばれているようです。
そんな「聞書」のかなりの部分は書籍で紹介されていて、ネット上でも閲覧・取得することが可能となっています。
今日は旧暦八月(仲秋)の二十日。
仲秋に因む組香「仲秋香」は、2018.9.26付けのブログ記事で紹介した覚えがあります。
今回は垣間見た「聞書」に沿った形での紹介ということになります。(当該の本文は縦書き、送り仮名等は適当に付してあります)

■【仲秋香】五十組12番

|香四種 一として 五包に認内一包試
|    二として 右同断
|    三として 三包に認無試
|    客として 一包に認無試

右試み終りて出香十二包、左のごとく結び合せを炷き出すべし。聞き終りて名乗紙に書き付け出すべし。札にても聞くなり。記録には二種づつにて名目書くべし、左のごとし。

|一一と結び 待宵 (まつよい)
|二二と結び 望月 (もちづき)
|三三と結び 不知夜(いざよい)
|一二と結び 居待月(いまちづき)
|二一と結び 立待月(たちまちづき)
|三ウと結び 臥待月(ふしまちづき)

右のごとく、客人数多き時は、本香を先にひらき、銘々の聞きを後に開きて、当りばかりを書き付く。その時は点なしと知るべし。尚、記の表にて可考、左のごとし。

※記録(一部略)
|    二   三   二   一   三   一
|    一   ウ   二   二   三   一
|名 札 立待月 臥待月 望月  居待月 不知夜 待宵  全
|名 札 不知夜 待宵  望月  居待月 臥待月 立待月 二

以前にも記しましたが、「不知夜」と書いて「いざよい」と読むなんて……、実に魔訶不思議な面白い世界です。 (^^)
そういえば、中秋の名月は五日前でした…。