菊花展

昨日11月17日(日)、久しぶりに名古屋・名城市民茶会に出かけました。
この時季としては気温が高く、地下鉄駅から名古屋城茶苑まで歩くと汗ばんでくるほどの陽気でした。
お席は、猿面席=表千家、広間席=裏千家、野点席=志野流の三席。

野点席は立礼卓での点前、床几に緋毛氈を敷いて呈茶という定番のスタイル。
端折傘に掛けてあった短冊は先代・幽求斎宗由宗匠の「祥雲」。
お花は、小振りの手付籠にはしばみ【榛】と西王母が入れられていました。
紅葉意匠の美濃忠のお菓子と美味しいお茶をいただき、野点の風情を久しぶりに楽しみました。

名古屋城の広場では恒例の「菊花展」が催されていました。
丹精込めて仕立てられた様々なデザインの菊が一堂に展示されていました。
今年は暑い日が長く続いて、菊の管理が大変だったのではと推察されますが、葉っぱが上から下まですべて潤い豊かに緑・緑していたのにはびっくりでした。
流石、プロの仕事は違います!! (^^)

愛知県美術館にも足を運び、「相国寺展」を見てきました。
相国寺・承天閣美術館には何度か訪れたことがあり、数多の所蔵物がただならぬものであることは重々承知しています。
今回は巻物・掛物を中心に展示物が並んでおり、茶道具関係では釜・茶碗・竹花入が各一点のみという展示でした。
金森宗和作の竹花入は時代を経てもなお輝きがあり、その存在感には目を見張りました。 (^^)

また、春屋妙葩墨蹟 遺偈(重文)に「幻生七十有余年」の文言を実見できたことは格別でした。
「人生七十……」の文言が脳裏に浮かんできました。