熱田神宮月次茶会
熱田神宮月次茶会に久しぶりに出かけました。
空は見事に晴れ、十分の陽光でしたが、風と空気がとても冷たい一日でした。
今日の席主は、濃茶席が志野流・蜂谷宗玄氏、薄茶席が裏千家・水野宗佑氏。
志野流のお席は二人単位の回し飲みスタイルで、各服点はそろそろとお仕舞いのようです。
寄付きで個人的に目を引いたのは、歳末の風物詩「鉢叩き」の画。
そして、耳付き・脚付きの香炉型香合。
そうそう、鞠香炉も床脇に飾られていました。
寒い冬の茶事の迎え付けで、暖を取るために袖の中に入れておいた鞠香炉を主客が交換したという昔々話を思い出しました。
本席では、たまたま手に入ったという州浜型の青竹茶筅に目を見張りました。面白い!
裏千家の寄付きに掛かっていたのは冝稲の「雪林寒鴉」。
四幅対の掛物の一つで、他の三幅は「春山帰雁」「長江新月」「秋雨霜葉」とか…。
全てを見てみたいものだと思いましたネ。 (^^)
小棚は利休好「山里棚」。
『原色茶道大辞典』(淡交社)には、「利休が大阪城内の山里の席で使ったのがはじまりとされ、のち藪内剣仲に与えられ藪内流の代表的な棚となった。……」とありますが、どうやら裏でも表でも使われているようです。
久しぶりの大寄せ茶会をたんと楽しませていただきました。 (^^)
※山里棚(『原色茶道大辞典』)
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外組2番【若菜香】
香六種
美豆野として 二包に認内一包試
烽火野として 右同断
交野として 右同断
朝沢小野として右同断
武蔵野として 右同断
若菜として 一包に認無試右試み終りて本香六包の内、若菜の香一包を取り除き置き、残る五包を打ち交ぜ、内一包炷き出す。此の一炷終りて、残る四包へ若菜の香を加え、合せて五包を打ち交ぜ炷き出す。聞き様、試みに合せ名乗紙へ書き付け出すべし。尤も始めに炷き出す一炷は名乗紙へ何野と書き付け置く。其の後炷き出す五炷は無試香出たると思わば若菜と書き付け、其余の四炷は何れも雪と書き付け出すべし。尤も片書に美、烽、交、朝、武の字を書き付くべし。記録には雪とばかり書くべし。先ず記紙に点かけて後、記録へ写すべし。記紙認め様、左のごとし。
(記紙例 略)
記録認めよう左のごとし。尤も若菜の香当りは二点なり。数に入れるべし。記左のごとし。
(記録例 略)
きろく是に順ずべし。