さざんかの…

♪くもりガラスを 手で拭いて あなた明日がみえますか …。
「さざんかの宿」は昭和の時代にミリオンセラーを記録し、今でも?唄われているようです。

でもね、くもりガラスを手で拭いて明日が見えるわけないでしょ!とネタにした芸人さんが昔いましたネ。(笑)(不笑)

昨日は、柊の花で久しぶりに札銘のことを思い出しました。
昔、といっても七、八年前のことですが、札銘の漢字と読みについて調べたことがあり、今では懐かしい思い出となっています。

サザンカを表す札銘は、「山花」で(サザンクワ)と聞いています。

一週間ぐらい前からと思いますが、山茶花が咲き出しています。
元は椿だったのですが、やがて勢いがなくなり、代わりに地中から伸びてきたのが山茶花の木で、きっと接ぎ木だったのでしょう。

先祖がえりです。

山茶花も椿と同様に園芸品種がたくさんあるようですが、この花は五枚の花弁が見事に元から開いています。
まさしく山茶花の花です。

『日本国語大辞典』で【山茶花】を引くと、「(ツバキの漢名、山茶に由来する「さんさか」の変化した語)ツバキ科の常緑小高木。」で始まり、いろいろと詳しく説明がなされています。

「山茶花」の表記は中世後期に見られ、当初は「さんざか」と読まれていたのが、やがて訛って「さざんか」になったそうです。
(さんざか)より(さざんか)の方が云いやすく、響きがキレイなのかもしれません。(^O^)

香道一口メモ・64【香炉②】

釣香炉には金属、陶磁、木製などの鞠(まり)・舟・つの付きの冠(かんむり)形がある。脇床寄りの床の間の天井から数本のくさりか、色ひもでつるし、空炷(た)き(上代では薫物、近世では香木を用いて居場所にくゆらせた)の専用とする。冠形は卓に乗せ床にも置く。鞠形は透し絵があり、木製なら、さらに表面に花唐草などを美しく描いている。

■釣香炉(鞠形)

※鳩居堂カタログより。