つもり十訓
朝日新聞朝刊に連載されている哲学者・鷲田清一氏のコラム「折々のことば」に、時宜にピッタリの絶妙なことばが載っていました。
深いつもりで 浅いのが智恵
浅いつもりで 深いのが欲
福寿園で使われている「つもり十訓」から、とあります。
添えられているコメントがなんとも洒落ていて、人物まで浮かんできそうです。
「つもり十訓」とありますから、残りの八訓は何だろう?と思い調べてみました。
どれもこれも名言です。
■つもり十訓■(福寿園)
多いつもりで ないのが分別
あるつもりで ないのが財産
ないつもりで あるのが借金
深いつもりで 浅いのが知恵
浅いつもりで 深いのが欲
高いつもりで 低いのが見識
低いつもりで 高いのが腰
儲けるつもりで 損するのが商売
飾るつもりで 剥げるのが嘘
隠すつもりで 顕れるのが悪事
香道一口メモ・134【伽羅の名の普及】
元禄時代、六十一種名香をよみ込んだ「伽羅節」が作られた。この中の香づくしは浮世草紙に書かれ、うたい物によまれ流行した。また、伽羅を沈水香の最上品とする考えが高まると、留め木するにも伽羅を留めるとまでいわれるほどもてはやされ、世にまれなもの、優美なものをほめていう語に使われ、いろいろな事物の代名詞にされた。