閑眠高臥対青山
熱田神宮に勅使を迎えてとり行われる熱田まつり(尚武祭)の奉納行事の一つ、献茶祭に出かけました。
京都・表千家から若宗匠を迎えての献茶式はパスしましたが、志野流の薄茶席、松尾流の濃茶席、そして吉田生風庵の拝服席の三席を廻りました。
(拝服席-龍影閣-)
薄茶席の床に掛っていたのは、七事式制定に関わった無学和尚の一行物で「高臥対青山」。
読みは、高臥(こうが)して青山(せいざん)に対す、でしょうか。
「これは五文字ですが、元は七文字です」との席主の言葉を引き取ったのは正客の庄司氏で、「閑眠高臥対青山」(かんみんこうがして せいざんにたいす)で対句になっているとのお話でした。(博識!)
『禅語大辞典』によると、「老倒疎懶無事日 閑眠高臥対青山」でした。
意味は、老齢になって何をするにも面倒になった、ゴロリと横になって山を愛でて過ごそう、という大安楽の境地をいっているようです。
でもでも、なかなか、そんな境地になれるものでありませんネ。(o^-^o)
ところで、「青山」という文言は、樹木などが生い茂って青々とした山という意味の他に、骨を埋める土地、墳墓の地という意味があるようです。
幕末の清水寺の僧・月性(げっしょう)の詩に「骨を埋づむるに何ぞ期せん墳墓の地、人間(じんかん)到る処(ところ)青山有(あ)り」があります。
後半の「人間到処有青山」は、どこへ行ってもそこが美しい青山である、という意味深い文言ではあります。
今日は良い天気でした。(o^-^o)
熱田神宮の周りには屋台が沢山出ていました。
夕方からは打ち上げ花火もあり、大勢の人出で賑わうようです。
(お昼時、まだ準備中です)