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今日は雑節の「入梅」。
関東・甲信は既に梅雨入りしていますが、新たに九州・山口の梅雨入りが今日発表されました。
東海地方の梅雨入りも間近です。

「梅雨」は、梅の実が熟す頃に降る雨だからという説が一般的とか…。
また、物に黴(かび)が生じやすいことから、黴雨(ばいう・つゆ)は梅雨(ばいう・つゆ)の異名となっています。

いよいよ、しとしとと降り続く長雨・五月雨(さみだれ)の時季です。

志野流香道先代家元・幽求斎宗由宗匠は「香道の心得」の中で、香りの立ちは梅雨期が最も良いと記されています。(以下は該当部分)
「香木の鑑定と付銘までには、火相を様々に試み、一年間は度々聞香してみるが、香りの立ちはやはり湿気の漂う日がよい。従って、一年を通して梅雨期が最もよく、聞香する回数も増えることになる。」

香りが立つのは「名香」であれば、尚更のことに違いありません。(^^)

5月28日(土)に増上寺で執り行われた「令和蘭奢待献香式」から早や二週間が経ちました。
当日の様子が断片的に語られているブログ記事は幾つかありますが、献香式の写真となると載っていません。
献香式の写真や動画の撮影は、固く禁じられていたためかと思われます。

唯一、ネット上で見ることができたのは、プロカメラマン瀬尾浩司氏による写真で、志野流香道Facebookに掲載されています。
ご奉仕中の幽光斎宗玄家元、後ろに控える一枝軒宗苾若宗匠、僧侶の方々、来賓の方々(徳川宗家、尾張徳川家、水戸徳川家、近衛家あたりまでなんとなく分かります…)などが、一枚の中に完璧に収められている見事な写真です。

献香式の司会は、フリーアナウンサーの馬場典子氏が務められたそうです。
同氏のインスタグラムには、若宗匠とのツーショット、そして土田康彦氏・馬場氏・若宗匠・GLAYのTERU氏四人の写真などがアップされていました。
若宗匠のにこやかな笑顔が印象的な写真です。(^^)

献香式からもう二週間が経っています。早いものです。
日々の流れゆく速さにはビックリです!

ナツツバキ【夏椿】(シャラ【沙羅】)の花が今日開花しました。

数年前、京都・妙心寺の塔頭「東林院」の沙羅・夏椿を愛でに出かけたことを思い出します。
美しくも潔い「一日花」です。