徳川美術館-七夕・星合・玄宗・楊貴妃-
徳川美術館・蓬左文庫の企画展は「江戸の生きもの図鑑」と題して、植物、魚、獣などの図譜を展示していました。
対象物が正確に描かれ、彩色も施されている美しい図譜が、江戸時代に沢山あったことにびっくりしました。
名古屋出身の伊藤圭介の美しい図譜も十点程展示されていました。
今回のお目当ては、特集展示「大名家の七夕」飾りの設え。
釣舟花入、硯箱、文台、筝、琵琶、五色布、梶の葉、灯心等々、豪華な品々が展示されていました。
大名道具の装飾は、どれをとっても半端ではありませんね。
また、七夕に関連して、香木の七夕・星合・玄宗・楊貴妃の四点が展示されていました。
何れも、ため息が出るほど、十分な大きさの香木です。
(尤も、徳川美術館にはKg単位の香木もありますが…)
平成八年に徳川美術館で開催された「香の文化」展のデータ等によると、それぞれの香木は以下の通りです。(なお、同展に星合は出ていません)
七夕…六十一種名香/真南蛮/90.0g
星合…霊元天皇勅銘香/羅国
玄宗…六十一種名香/伽羅/26.3g
楊貴妃…六十一種名香/伽羅/10.3g
以下の画像は、「香の文化」展冊子からの引用です。
*七夕は目測一辺7cm程でしょうか?
*楊貴妃は目測一辺4cm程でしょうか?
今日から同館で、「江戸時代の古文書を読む」講座が始まりました。