シャラの花
シャラの花が咲きました。
正しくは、ツバキ科のナツツバキのようですが、日本ではシャラ(沙羅)の木の呼び名で通っているものです。
夕べにポタリと落ちる姿はツバキと同じで、誠に?潔い花だと思います。
ところで、『平家物語』の書き出しでも有名なのが沙羅双樹(サラソウジュ)。
沙羅双樹というのは沙羅樹(サラノキ)が二つという意味で、釈迦が亡くなる時に身を横たえたのが、二本の沙羅の木の間だったからと云われています。(本数は四方に二本づつの8本とも…)
沙羅樹は、フタバガキ科の常緑高木で、インドや東南アジアに自生する高さ30mにも達する樹木だそうです。
日本では暖かい地域や温室で見られるようで、近いところでは琵琶湖畔の草津市立水生植物公園の温室で育てられています。
花期は4月だそうですが、毎年咲くとは限らないとか…。
サラノキの花の写真は、草津市立水生植物公園みずの森HPのトップページ、大きなスライド写真(9枚組)の中にあります。
URLは、 http://www.seibu-la.co.jp/mizunomori/
変わった形の花で、日本でいうシャラの花とは全く異なっています。(五芒星の形?)
来年の開花時期には、車を走らせて実物を見に行きたいものです…。(^O^)
【追記】『平家物語』の書き出しは余りにも有名です。
祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。娑羅雙樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらはす。おごれる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ。偏に風の前の塵に同じ。……
*日本古典文学大系『平家物語 上』(岩波書店)/龍谷大学図書館蔵より