折紙

徳川美術館の季刊誌「葵」の夏号に興味深い記事が載っていました。
<刀剣の「折紙」について>というタイトルで、刀剣に添えられた鑑定書「折紙」についての解説でした。

徳川美術館の第一展示室、入ってすぐ左のショーケースに「折紙」が展示されているのは見ているのですが、うんちくとなると良く知らないというのが本当のところで、解説は大変勉強になりました。

折紙
★本阿弥光室折紙(刀 銘兼光付属)

右から、
①刀剣の制作者名「備前国兼光」
②間違いなしの意味で「正真」、下には寸法、彫り物の有無等
③評価額(代付)「金子弐拾枚」…金子(きんす)一枚は大判一枚、つまり十両を意味するそうです。因みに、一両は約十万円相当とか…。
④発行年月日と花押
左の印「本」は、花押の裏側に押されるもので、偽造防止のためだそうです。

「折紙」についての解説ページ(A4一枚)をPDFにしました。→ origami
(右矢印の origami をクリックすれば表示されると思います)

アニメゲーム「刀剣乱舞」の影響を受けて、徳川美術館には若い女性(男性も!)がたくさん訪れています。
喫茶コーナーでは、「鯰尾藤四郎」の楊枝(P品)が添えられた創作和菓子「鯰尾藤四郎」(花桔梗製)とお抹茶のセットが、爆発的に?売れているようです。(先週土曜日に行った時も、良く売れていましたネ…)

徳川美術館は、待ちの姿勢から攻めの姿勢に転じたのでしょうか、いろいろな企画が目白押しです。