横詠草と合点・庵点

和歌の書式の一つになっている詠草に「竪詠草」と「横詠草」があることは、以前このブログでも記した覚えがあります。
書式がイマイチはっきりしなかった横詠草の書き方について、手とり足とり詳しく解説しているHPがありました。

「星と森披講学習会」のHPです。→ http://hikou.jp/blog/20151111/

よ~く分かりました。完璧です!

ところで、上記HPの文末あたりの「合点とか庵点と呼ばれるニョロニョロマーク」の記述が気になり調べてみました。
ニョロニョロマークは、JISX0123の1-3-28にある〽です。

庵点

庵点(いおりてん)は「箇条書の文書・和歌・連歌・謡物などの右肩に加える記号。検閲の印や良しという印にした。」と広辞苑にはあります。
また、合点(がってん)は「和歌などを批評して佳いものに点・丸・鉤(かぎ)などの印を付すこと。」とあります。そして、鉤の形の一つが前記のニョロニョロマークというわけです。

それにしても、「星と森披講学習会」HPの、最後のオチは見事でしたネ。「えぇ-、そう?」

なお、志野流香道では、組香の記録紙において、答が当っている時は右肩に合点として\の記号を付しますが、これはニョロニョロマークの上部山並部分を省略したものではないかと勝手に推測しています。