再び「竪詠草」

詠草は、「作ったり詠じたりした和歌や俳諧。また、それを紙に書きつけた草稿。様式には縦横両方あり、詠進など公式な場合には縦のもの。添削を乞う場合などには横のものを多く用いた。」と『日本国語大辞典』にあります。

竪詠草(たてえいそう)の書き方をレジュメにするため、あらためてWindows付属の「ペイント」で図を作ってみました。(なんという閑人なのでしょう…)

①先ず、料紙(小奉書紙など)を縦に二つ折りにします。

竪詠草1

②続いて、縦に五つ折りにします。

竪詠草2

③開いて、名前、題、歌を書きます。

竪詠草3

こんな感じでしょうか。
なお、上の図は冷泉家時雨亭文庫の季刊誌に載っていた図を参考にしたものです。

歌を二首書く時は、三行目(三区画目)の中に一首、四行目(四区画目)の中に一首を二行ずつ書くと、辞書にはあります。

Windows付属の「ペイント」には、いろいろな機能があり、とても優れたツールです。

どこからか、作図よりも歌を詠むことに興味を向けた方が…、という声が聞こえたような気がしました。