香道一口メモ・通し番号

名古屋の街中に限らず全国的に忘年会の真っ最中?といったところでしょうか。
(テニス+忘年会)は二回ありましたが、お茶の方でも忘年会がありました。

特に印象に残っているのは、文太さん作の伊羅保茶碗で、まだ若い作家さんなのですが、とてもいい味が出ていました。

■志野流香道先代家元・蜂谷幽求斎宗由宗匠(1902~1988)が中日新聞に連載されていたと云う「香道一口メモ」を、ブログに綴り初めてから三ヶ月余りになります。

第1回は9月16日(土)の【香道用語①】からスタートしましたが、実は見切り発車のフライングで、その時点では新聞に連載されたのが何時からなのか、また【香道用語①】が何番目に当たるかなどは分かっていませんでした。

【香道用語①】が何番目に当たるのかが分かったのは最近の事ですが、あえて順番が来るまで通し番号は変えずにきてしまいました。

当ブログを見て戴いている方で、一口メモの通し番号が気になる方は、最初の【香道用語①】~【香道用語③】の番号が新聞連載では93番目~95番目に該当しているようですので、昨日までの各番号をー3していただければ、新聞と同じ掲載順番号ということになりそうです。

と云うことで、ここで再度【香道用語①】~【香道用語③】を掲載させていただきます。

香道一口メモ・【香道用語①】

聞香炉の灰は口元の周囲の「背涯(せがい)」より高くかき上げ、円すい形に押える。この上を正面とする足の真上から、火ばしで通常は50本の「小筋」を付けすい面に「割る」。最初の筋目は特に太くし「聞き筋(聞き方)」を作り、灰上の正面を定める。頂点には埋めたたどんの火気が上昇するように「火くち」とも「火窓」とも呼ぶ口を開ける。

香道一口メモ・【香道用語②】

火取香炉から聞香炉にたどんを移すのを「取る」逆に灰状のたどんを抜き出すのを「はなつ」。はなった後の灰に熱を消すという意味から水の字をもじった十文字の火ばし目を付ける。これは火炎を「切る」という。銀葉は一葉、二葉と数える。香木が銀葉から落ちたり香炉の外へ散るのを「走る」これは要注意。この場合の香は木香ばしで拾う。

香道一口メモ・【香道用語③

組香の香包の順位不同にするのを「打ち交ぜる」、香をたくのを「付く」、たかれた香片は一炷(ちゅう)二炷と数え一炷の香に対して三度または五度息を継ぎ聞くことを「三息五息の聞き」という。これ以外の長短の聞きは戒められている。香札を折据や札筒に入れるのを「打つ」、香盆を畳にすらせて波状に移動させるのを「船を漕(こ)ぐ」という。