うばたま・ぬばたま

檜扇(ヒオウギ)の種は球状で黒光りしています。
うばたま【烏羽玉】又は、ぬばたま【射干玉】と呼ばれてる種子です。

今年も、一応、種を収穫?することにしました。
強い植物で、二月下旬に土に埋めると、四月末から五月上旬にかけてちゃんと芽が出てきます。

そう云えば、京都・亀屋良長の和菓子に「烏羽玉」がありましたね。(^O^)

名古屋城内広場で「全国らんちゅう品評会」が開催されていました。
久しぶりに巨大な「らんちゅう」を見ました。

名城市民茶会は、お天気に恵まれ朝から大盛況だったようです。
午後、裏千家・土川宗貴氏のお席にお邪魔しましたが、花入・利休尺八(宗旦書付)が圧巻でした。
とてもいい色合いで一目で時代を感じさせる竹花入でした。
椿「白玉」も御馳走でした…。

床の掛物は淡々斎筆の一行「心随萬境轉」。
『禅語大辞典』には常用漢字で「心随万境転 転処実体幽」と書かれていて、「心は万境(ばんきょう)に随(したが)って転ず、転処(てんじょ)実に能(よ)く幽(ゆう)なり。」と読み、この後には「流れに随って性(しょう)を認徳(にんとく)すれば、喜(き)も無く亦(また)憂(ゆう)も無し」と続くとありました。

香道の心得 ◆霜月◆ (5)終

 ところで聞香のことが仏典に記されていたが、その中に香の功徳と仏法との関係をあらわしたものがある。雑念の起こるのを防ぎ、心を浄化し、一定の位置に自己を置くための香を「戒香」、これによって精神統一を為し、一切の行為を安定させる時の香を「定香」、この静けさから大いなる快感を発して宇宙自然を自由自在に看破するための香を「整香」といい、さらにその上位に「解脱香」、「知見香」を置き、それら五つをあわせて「五分法香」と称している。高度な次元の解説だが一読に価しよう。
それにしてもかおりを聞くとはいかにも奥ゆかしい言い方ではないか。
聞香の際には、当然香りの立ちがよくなくてはならない。それには香炭団を吟味し、いけ方に注意を払い火加減を様々に試みてみる。それに冷気の漂い始める時雨の頃は、香炉に入れた炭団に影響を及ばす灰に、帯びた湿りを除くことなども肝要だ。香りが最高の状態にかもし出すよう心してこそ聞香の楽しさが一層深まるものである。

※ごぶんほっしん【五分法身】は、仏や阿羅漢(あらかん)が備える五つの功徳で、戒法身、定法身、慧法身、解脱法身、解脱知見法身の五つ。
身を香に置き換えると【五分法香】になりますが、個人的には「整香」が気になっています…。