鉄伽羅って…。
名古屋大須にある香舗「春香堂」さんから、ビル改築前の閉店セール案内はがきが届きました。
現住所に新社屋を建設する運びとなったためのセールとあります。
各種商品が割引価格で販売されるようです。(11月30日~12月3日)
ハガキにあった「鉄伽羅」の文字に目が留まりました。
左側の商品は「伽羅」とあります。
「入手困難な伽羅木です」として51g、153万円(税込)ですから、1gあたり3万円となりかなりお値打ちです。
右側の商品は「鉄伽羅」とあります。
「入手困難な高レベルの沈香木です」として30g、45万円(税込)ですから、1gあたり1万5千円となります。
「鉄伽羅」は、沈香木と明記したうえで商品名は「鉄伽羅」となっていますから、きっと伽羅に近い、伽羅に似た、伽羅と見まごう、鉄のような硬い?沈香木というような意味合いで「鉄伽羅」というネーミングになったのかな、などと勝手に想像してしまいました。
近年、香木の需要が急増しているのに伴なって、伽羅のお値段も高騰しているようで、庶民にはなかなか手が出しにくい状況になってしまいました。
私は目の保養ばかりですぅ~。
ところで、来年の干支は己亥(つちのとい・キガイ)です。
ハガキにあるような亥の年に因んだ干支型香袋は香老舗より各種販売されています。
猪の子に見立てた香袋は、背やお腹あたりに線が描かれ「ウリ坊」の意匠になっています。
「ウリ坊って何…?」
辞書を開いてみました。
うりぼう【瓜坊】=(猪の子は背の毛に銀まくわうりのしまに似た斑紋があるところから)猪の子の異称。
そう云えば、そんな猪の子の映像を見たような覚えがあります。
あらためて茶道具の新春カタログを見直したところ、「うり坊」として載っている香合にはちゃんと線が描かれていました。
なるほど…です。