お香とお茶の会(京都)2019
京都・大覚寺で催された香老舗・松栄堂主催の「お香とお茶の会」に参加し、早春の一日をしっかり楽しませていただきました。
廻ったお席は、裏千家薄茶席→御家流香席→点心席→松月流煎茶席→表千家薄茶席の順でした。
裏千家の席主さんは方圓庵・金澤宗維宗匠、松月流の席主さんは渡辺宗敬家元、表千家の席主さんは長生庵・堀内宗完宗匠でした。
※「三友居」調製の点心
煎茶席は豪華な設えでした。(写真撮影OK)
※壇上点前座背景は映画「煎茶道のあけぼの」。
※天然木の亥型、文房の五色印形が目を引きました。
表千家のお席は大沢の池を望む眺望抜群の「望雲亭」。
※「望雲亭」からの大沢池。
お席を廻り終えてから、本堂を拝観しました。
※左近の「梅」。(右近は「橘」)
※大沢池
思いがけない出会いもあり、各席とも思い出に残る、楽しい「お香とお茶の会」でした。
また来年も…です。(^O^)
香道の心得 ◆彌生◆ (5)
置き香炉には円筒、角形や鳥獣類、臼、宝珠、ひさご、あこだ、火鉢、布袋などと様々の物を摸した大小無数の形態があり、また製品が焼物ならその色彩とか作者のこととかに我々は強く引き付けられますが、ある物は置き所や時を特定したり、香道専用具であったりしますから心し使用しなければなりません。もっとも遊戯として趣味として、例えば室内に焚香する場合、いずれに香炉を置いてもよいのでしょうが、専門的には香を炷く対象物と目的によりその位置を定めています。
床の中央は掛け物に対して尊敬の念を表わす場ですから、神仏・祖先・先師への供香炉を置きます。この軸物が墨蹟や山水花鳥の画なら筆者に敬意を表する意味になります。