蕗の薹

鉢植えの小さな小さな蕗の薹です。

でも、天ぷらにはちょっと…。

クリスマスローズの花が開いています。

志野流香道先代家元・蜂谷幽求斎宗由宗匠(1902~1988)が月刊誌に寄稿されていたという「香道の心得」です。

香道の心得 ◆彌生◆ (6)終

 今では稀ですが座香(一つの香炉で聞香と空炷きを兼ねて行う様式)用は床の上座か下座に置き、空炷きになりますと附け書院か違い棚に飾り炷き継ぎます。こうして用いられる香炉の灰の造り方や箸目はその形と焚香の目的によって自と異なってきます。
最近、電気香炉なる代物が市販されるようになりました。これも世相なのでしょうが、香木の香りに親しまれるなら、むつかしい作業にこだわらず、こうした物を利用して炷くのも一方法かもしれません。香炉を装飾品のみにせず、是非香を炷いていただきたいものです。
一月は聞香始めで忙しくもまた楽しくすぎ、二月は比較的おだやかにすごしますが、三月になると志野忌に始まりいよいよ香事の好季となってまいります。