日本いけばな芸術中部展
松坂屋名古屋店で「日本いけばな芸術中部展」が催されています。(15日まで)
華道諸流派によって様々な形の作品が百数十点展示されていました。
展示目録を見て、初めて知った流派も少なくはなく、あらためて華道流派の数の多さを実感した次第です。
香道の心得 ◆卯月◆ (3)
様々の組香を経験しますと、今一度この内十組に戻り、参加者を十名に定め、全員がいずれか一組の香元、筆者、盤者を行う「内十組の会」を致します。この会は組香の総稽古的な要素を持たせていまして、事前に担当者自身で、定められた組香の香包紙を折り、香木を刻んで詰め、香銘を考え短尺に記入したりする諸事を必要とします。これらのことを行ない聞香の段階に入りますと、平素にはない新たな喜びを味わうことができます。そして最高点者には著名人によって書きあらためられた香記録、次点者には香包紙、三位には参加者による記録紙、四位には炷空(たきがら)が記念として渡されます。この順位は香の当数によって決めるのですが、聞香の本質、組香の意義などを十分認識した上であることを忘れてはなりません。このような催しはかなりの時を要しますから、日の長い陽気な春の日などを選んで挙行します。と、しますと、盤上に桜と紅葉の造花を立て競う名所香は、内十組の最もはなやかな組香となりましょう。