宗旦槿の花

7月を待っていたかのように、底紅の宗旦槿が小雨の中咲きました。
矢張り、槿(むくげ)の花は青空をバックにした方が映えるとは思いますが、この花が咲くと本格的に夏が来たことを実感します。

詩歌をちこち 【有明香】

|『新古今和歌集』巻第六 冬歌 591
| 題しらず   源信明朝臣

ほのぼのと有明の月の月影に 紅葉吹きおろす山おろしの風

〔大意〕ほのかに明けゆく空に残る有明の月の光の下、紅葉を吹きおろす激しい山おろしよ。

*和歌出典『新編国歌大観』(角川書店)
*大意出典『新日本古典文学大系』(岩波書店)

※源信明(みなもとのさねあきら)