雨水・一筆

今日は(から)二十四節気の一つ「雨水」。
雪や氷が解け始め、天から降る雪も雨に変わる頃です。

昨日の朝は、寒気の影響でしょうか、細かい雪が静かに降りましたが、積るほどではなく間もなく止んでしまいました。
なごり雪だったのかもしれません。

例年より早く、クリスマスローズの花が開いています。

『茶道雑誌』二月号に表千家の「来菴入門」の記事が載っていました。
表千家に入門される方々が、師事する先生に付き添われて家元・不審菴を訪れ、お家元に入門の挨拶をされる恒例の行事のようです。
お家元の挨拶の中に元伯宗旦の狂歌がありました。

茶の湯とは耳に伝えて目に伝え心に伝え一筆もなし

これは、茶道だけでなく、香道なども含めて、伝統芸能・伝統文化に共通する精神を表しているように思います。
似たような言葉を以前見たような覚えがあります。

かって裏千家お家元を見学する機会がありました。
咄々斎の間の隣に、大炉の間があり、二つの部屋を仕切る襖(反古襖)4枚に十一世・玄々斎の筆で、茶道具や点前作法、そして利休道歌などが書かれていますが、最後に書かれている文字は意外な?言葉でした。(これだけ書いてありながら、なお……です!)

以心傳心 教外別傳 不立文字

およそ「道」と名が付くものは、あまねく奥が深いようです…。(^O^)