「楽茶碗 受け継がれた四百年」再放送

2007年にNHKBS3で放送された「楽茶碗 受け継がれた四百年 京都 十五代樂吉左衛門」がBSプレミアムカフェで再放送されます。

3月31日(火)午前9:00~11:15
また、同日深夜4月1日(水)午前0:00からも再放送

当時の十五代吉左衛門(直入)に一年間密着取材し、伝統的な楽茶碗製作の様子や斬新な焼貫茶碗の製作、そして琵琶湖畔・佐川美術館の茶室建築に関わるなど、精力的に活動されていた様子が収められています。

圧巻は楽茶碗を焼く時の映像で、黒楽茶碗が一碗一碗焼かれていることは、この番組で初めて知りました…。
迫力満点です!

直入(じきにゅう)さんは、今週23日(月)のEテレ「茶の湯 裏千家 心を通わすお茶」の第八回最終回に十六代樂吉左衛門と共に出演されていましたが、あれから十三年もの歳月が流れ、既に代も譲られているせいか、なんとなく顔の表情もおだやかな感じがしました。

久しぶりの視聴を楽しみにしています。(^O^)

シュンラン【春蘭】が咲いています。

今年も花茎を摘んできて、お吸い物に入れていただきました。
特に美味という訳ではありませんが、季節をいただく!という感じでしょうか…。

しゅんらん【春蘭】があるのなら、しゅうらん【秋蘭】もあるのでは…、と思い辞書を引いてみました。
ありました!
辞書には「ふじばかま(藤袴)」の異名とあります。
藤袴はキク科の多年草で、芳香があり、秋に淡紫色の花をつける植物です。

蘭(藤袴)といえば一木三銘・一木四銘。
森鴎外の短編小説『興津弥五右衛門の遺書』には香木(初音・白菊・柴舟)の「一木三銘」の由来、事の顛末が興味深く描かれています。
尤も、これには異説があり、一木三銘に宮中の「藤袴(蘭とも)」を加えて「一木四銘」という説もあるようです。

藤袴=蘭(ふじばかま)ということになるのでしょうか…。

ふっと思い出したことがあります。
組香【菊花香】の聞書には、「蘭」という文字、更には漢詩の一節「蘭蕙苑嵐摧紫後」が載っているようです。

蘭とは云うものの、具体的には何の植物?
蘭=藤袴(ふじばかま)と考えるのは我田引水が過ぎるというものでしょうか…。(^O^)