謎の曜変天目茶碗

新年度が始まりました。

例年通りなら、満開の桜の下、心も晴れ晴れ、気持ちも新たにそれぞれの門出を迎えているはずでした。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大は国内でも止まず、大きな不安を抱えながらのスタートとなりました。
一日も早く、コロナ禍が収束することを願うばかりです。

時季が来ると草花はちゃんと芽を出し、花を咲かせています。
先日訪れた定光寺の山門近くに、鮮やかなムラサキダイコンの花が咲いていました。

美しい花です。
種を結ぶ時季になったら、また定光寺を訪れてみたいと思っています…。!(^^)!

ヒトリシズカ【一人静】の花も咲きました。

昨日のNHK番組「歴史秘話ヒストリア」で紹介された謎の曜変天目茶碗は一体何なのでしょう。

名だたる専門家を集め、様々な角度から新たに出現した曜変天目茶碗の真贋?を明らかにしようとする番組でした。

曜変天目茶碗と云えば静嘉堂文庫美術館蔵、藤田美術館蔵、龍光院蔵の僅か三点、何れも日本にだけ存在し国宝に指定されています。

そうそう、昨年の春は三点の茶碗を追いかけて、滋賀、奈良、東京へと足を運んだことを思い出します。(^O^)

※左から、龍光院蔵、静嘉堂文庫蔵、藤田美術館蔵の曜変天目茶碗。

専門家の言葉によると、曜変天目茶碗と呼ばれるには最低限三つの条件を満たす必要があるとか…。
①構造色を持つ(玉虫のように角度によって生ずる色の変化)
②宋時代(平安・鎌倉)の作
③建窯産

今回あらたに紹介されたのは、四つ目の曜変天目茶碗とも呼べるものです。
曜変天目茶碗特有の班紋と光彩が認められる一品です。

※謎の曜変天目茶碗

番組では、この茶碗に附属する布、箱、箱書、風呂敷などについても検討を重ねていました。

肝心要の茶碗ですが、番組では①と③はどうやら満たしているけれど、②が確定していないようなニュアンスでした。
専門家の言葉にも、製作年代についての研究が待たれるとのコメントがありました。

素朴な疑問です。
この茶碗は何処にあったのでしょうか?
最近になって現れたのは何故なのでしょうか?

興味深い謎解きはこれからも続きそうです。(^O^)

Q:問題は「宋」時代のモノかどうかってことね?
A:そう!