旧暦七月七日

今日は旧暦の七月七日。
奇数(陽数)七が重なる「七夕の節供」の日で、五節供(人日・上巳・端午・七夕・重陽の各節供)の一つとなっています。
現在では新暦の7月7日に行うことが多いのですが、京都・冷泉家では今でも旧暦の七月七日に星祭の行事「乞巧奠」が行われています。
とはいえ、コロナ禍が収束していない状況ですので、今年はどのようになされたのでしょうか…。

冷泉家の「乞巧奠」は一度だけ間近で拝見したことがあります。
2017年の8月28日に行われた「乞巧奠」です。
今年同様に8月末でしたが、やはり暑かったことを覚えています。

座敷の前庭には飾り物の「星の座」が設けられ、雅楽の演奏、披講、流れの座(男女による歌会)などが催されました。
演じられた男性は狩衣姿、女性は袿姿?でしたから、さぞかし暑かったのではないでしょうか。
写真撮影はOKでしたが、ネット上へのアップは禁止されていますので、同年7月7日に名古屋で行われた公演チラシを代わりに?アップすることにします。

乞巧奠※上が「星の座」、下が「流れの座」。

ところで、京都・冷泉家では現在「北の大蔵」を建設中とか…。
冷泉家時雨亭文庫のHPにもあるように、平成30年の台風によって文化財を仮置きしていたプレハブ倉庫の屋根等が破損したことを受けて、元のように蔵を新築する運びになったそうで、瀬戸内寂聴氏・千玄室氏・有馬頼底氏・八田英二氏を呼びかけ人代表として、広く寄付が募られています。

今朝のNHkラジオ番組「らじるラボ」で最初にかけられた曲は、なんと!THE ALFEEの「星空のディスタンス」。
「七夕」の紹介は特にありませんでしたが、偶然とは思えない、なんとも粋な選曲でした。

今夜、牽牛と織女は星空のディスタンスを乗り越えて?会えたのでしょうか…。

『香銘大鑑』を眺めていますと、漢数字だけの「香銘」があります。
例えば、二四八(にしはつ)。(多分2×4=8からの銘)

『日本国語大辞典』には以下の説明があります。
「ホトトギスの初音。平安歌学で、「万葉集」にホトトギスの鳴き声をこのように表記していると説かれたために生じた歌語。実際にはこの表記はない。」

ホトトギスの初音をちゃんと当たり前に聞いてチョンマゲ!といったところでしょうか…。(?)

もう一つ、二五一(にごいち・みしめ)。
「みしめ」は、みしめなわ【御注連縄】、しめなわ【注連縄・標縄・七五三縄】のことです。
同辞書には、「わらを左縒りにし、わらの茎を三筋、五筋、七筋と順次に縒り放して垂らし、その間々に紙四手をはさんで下げる。」とあります。

※図は「広辞苑」から。

以下は、七五三の数字を弄んでみた個人的な遊びです。
7×3=21。(因みに7+5+3=15)

二と一の間に五を挟んで二五一、という捻りはどうでしょうか。
いい線をいっているような、全く見当ちがいのような、要はわからないのです。ハイ。(^^)