七草がゆ

今日は、人日の節供(七草がゆ)の日です。
元は旧暦一月七日の行事でしたが、今ではすっかり新暦で行われています。

人日の節供は、他の節供同様に中国由来の行事です。
古代中国で正月一日から鶏、狗、猪、羊、牛、馬の順に家畜等の運勢を占い、七日になって人の占いを始めたことが人日の節供の由来とか…。

この日には七草粥を祝うのが習いとなっています。
正月七日に、春の七草・七種の菜を入れて炊いた粥を食して、無病息災を願う行事食です。
春の若菜の生命力を、滋養豊かな粥と共にいただくということでしょうか…。

七草粥を食べる習わしは古くからあったようですが、江戸時代に人日として五節供の一つに定められ、七草粥を将軍以下食べたようです。(因みに、五節供は人日・上巳・端午・七夕・重陽の各節供)

春の七草は、その名の通り七種の草。(秋の七草は花ですが…)
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ、これぞ七草。

古くは羹(あつもの)で、後世はまな板に菜を載せ、囃詞(はやしことば)を唱えながら打ちたたいて、粥に入れたとか…。
ネットを見ると、各地にそれぞれの囃詞が残っているようです。

その一つ。
♪七草なずな、唐土(とうど)の鳥が日本の国へ渡らぬ先にストトントン、ストトントン♪
歌はYouTubeで聞くことができます。

今朝は習いに従って、スーパーで購入した「春の七草」を用いて、七草粥をいただきました。
ハレの日なので、お餅も入れて…。

これで、今年は万病を防ぐことが出来そうです。めでたし、めでたし。(^O^)