聞香始(2021)
志野流香道の聞香始(もんこうはじめ)が昨日8日から、名古屋の家元松隠軒で始まっています。
中日新聞9日付の市内版にお席の記事が載っていました。
このご時勢ですから、感染症対策が十分図られた上で、開催されたようです。
組香は新年を寿ぐ「松竹梅香」とあります。
◆香は三種
松として 二包で内一包試
竹として 同断
梅として 同断
◆聞き方
試みを終えた後、出香三包(松・竹・梅)を打ち交ぜ炷き出します。
この組香は、三種とも試みがあるので、二包炷き出した時点で答えは書けますが、敢えて三包を炷き出すところに「妙」があるように感じています。
新年を寿ぐ、松・竹・梅の三包の香りを心ゆくまで?しっかり味わうことが先ず一番かと思います。
香を聞き当てるという観点からは、三種のうち二種の香りが近い場合には、出る順番にもよりますが、三炷目を聞いたとき「あれっ?」と聞き迷うこともあるのではないかと思っています。(二包で終わっていれば、間違ったとしても諦めがつくというものです?)
勿論、三炷目を聞けたがために、香りの違いがはっきり分かって正解が得られたという方もいらっしゃるでしょうが…。
お香席に参加するたびに思うことですが、組香の香りを聞き当てることは容易なことではありません。ハイ。(^^)